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いつか機会があったら…等と、のんびり構えていたら、いつの間にか20代を突き抜け、おじさん世代にどっぷり漬かりきった5月某日、所属会社の社長と飲んでいて、登山の話で富士山の話題になり、シーズンオフに5合目までしか行ったことがないと私が話したら、「5合目までだったら僕だって登ったことがありますよ」の一言に、なぜかムッときた。 で、たまたま今回、夏休みをいつ取るか考えた際、普通であれば、世間一般の夏休みが終わった頃に、どこかへ遠出して…と考えるのだが、今年の場合、8月は平日がやたら多く、9月は少ない。一応、仕事に月単位の労働時間の縛りがあるので、どう考えても8月中に休みを取った方が、経済的にヨロシイとなり、登山となったワケ。 さて、いくら観光登山化している様に見えても、日本一高いところへ登って行く上に、本格登山に関して2年のブランクがある体では、やっぱりマズイでしょ…。 とりあえず2週間計画として、栃木の低山で足馴らしをしてからということで、8/11に三かも山(400m)、8/18に石裂山(800m)に登って、衰えた筋肉を無理矢理復旧?、筋肉痛と戦いながら当日に備える。 ![]() むかえた8/27、前日なぜか飲みの席につきあい、若干の寝坊をしつつ、昼過ぎに埼玉の実家を出て、いろいろ別件をこなしつつ富士宮口(新五合目)へと向かう。経路は基本的に国道16号→国道246号で、御殿場には19:00すぎに着いた。ここで有益な?情報をひとつ…。県道23号(富士スカイライン)で登山口に向かう際、県道に入って2Km位までにある2つのセブンイレブン(共に進行方向右側)で必要物資を調達しておきましょう。筆者はコンビニの選り好みをしつつ、自衛隊の演習所の中を走る辺りで、フと気づきました、その先…森しかないことを。 あわてて引き返し、当日の夜食&寝酒(ホントはやめといた方がいいのかも)&翌日の食事&大量の水を購入した。その時、忘れ物をしたことに気づく、「山頂ビールを家に忘れて来た」、事前に用意してあった135ml一番搾りは冷蔵庫の中…。そしてそのセブンイレブンには350m缶より小さいビールを扱っていない!!。ん〜ん、重い…でも飲みたいッ、ということでエビスの350m缶を買ってしまう…、この結果は如何に…。 必要物品の調達も済んで、あとは富士宮口に着いて、飲んで、食って、寝るだけなので、空いた道をそこそこスピードを上げ、8時すぎに到着。以前来た時(昼)は、一杯だった駐車場も、シーズン最終ともなると、こんなものかと言うくらい空いている。けっきょく登山口入り口から50mも離れていないところにクルマを止め、黒ラベルの缶を開ける…。が、突然クルマのガラスをノックする音…?、「ありゃ、ココは有料駐車場かァ」などと考えながらドアを開けると、見知らぬおじさんがボス缶を持って立っている、そして早口で聞き取れなかったのだか、その缶コーヒーをオレにくれるらしい。なんでだァ。それをもらう理由が無いのと同じく、断る理由&その努力をする理由がないので、受け取る。まだ自販機で買ったばかりらしい冷たさで、一応ハンダで塞いだ痕跡(ヲイヲイ)などを探してみたが、特にこの一連の状況以外には不審な点は見つからない。とりあえず、ビールを開けてしまった後だし、寝る前にカフェインとって眠りが浅くなるのも明日に差し支えるので、下山後に頂戴することにした。 食事も済み、久しぶりの車内泊も手慣れたもので、トランクの中から、寝袋、毛布、枕代わり&シートの腰の部分に当てるクッション2ツを取り出し(シルビア常備品ってところがなんだかなぁ〜)、10時くらいに意識が朦朧としてくる…zz。 ![]() 12時、3時と目が覚めるが、頭痛などの高山病の影響もなく、セットしておいた携帯のアラームで4時半に起き上がる。夜にガラガラだった駐車場にはクルマが一杯(来てすぐ登るのか?高い所に慣れとかないと知らんぞ〜)。いつものダボタボ・ジーンズ(今時、街中ではけして…)をはき、昨日購入した物品をリュックにつめる。車外にでると寒ッ!、多分10℃は切っていると思われるので、山頂に着いたら着るつもりだったヤッケを着込む。昨晩利用した、展望所下のトイレが施錠されていたので、しかたなく少し登ったところにある公衆トイレで用を済ます(ちなみにこのトイレ、チップ方式を採用していて料金箱があるのだが、オカノは小銭を全部クルマの中に置いて来てしまったのでタダ利用…、さすがに1,000は…)。 ![]() といったワケで、5時前に登山開始。誰もいないかと思ったが、家族連れ、ガキ共…もとい、若者のグループがほぼ同時に山頂へと向かう…のか?? 先人のご意見(WWWで検索した)や前週の経験を元に、ペースは極めて“ゆっくり”極端な話、靴のサイズ分だけ踏み出す感じ。コレが幸いしたのか、6合目をあっという間に通過し、7合目まで全く疲れを感じない。汗をかきだしたら脱ぐつもりだったヤッケも着たまま、後ポケットの水もほとんど減らない。一瞬、『実はオレ…、山男だったのかも?』と錯覚する。ほぼ同時に登りだした若者4人は、ペースが速いんで先に行かせたのだが、すぐ休む。その横をオカノが抜いて行く…。コレを2度繰り返したのだが、最後は若者の一人が仰向けになって動かなくなっている所を通り抜けたきり、2度とお会いすることはなかった。 さて、順調だった富士登山もそろそろ雲行きが…(って、天気はこの辺で朝日が昇って来たり、後ろを振り返れば、駿河湾一面の雲海が見られて全く問題なし)。 ![]() まず、7合目を過ぎたあたりから、傾斜がキツくなる。実際は岩場といった感じで、足のかかる大きめの石を探して、よじ登る状況なので、これまで成功していた小股作戦が通用しない。途端に大汗、ヤッケを脱いでリュックにしまうが、その時、チラッと見えた350ml缶…(苦笑)。500mlペットボトルをポケットの他に2本、リュックに入れていたのだが、コレも減らない限りちょっとキツい。 なんとか9合目まで、休み休み登るが、心肺機能ばかりでなく、足全体に疲れが出て、足が上がらない状況…、小さな石につまずきそうになる。キットカット2列を口にし、糖分補給している横を、続々下山者。中には、若いモン・グループでキャッキャ言いながら、降りてくる女とかいて、疲れが倍増。でも、さすが富士山って感じで、年齢層や男女比など、これまで登った山とは明らかに異なる。そして、この後…、今回の山登りで一番驚いた場面に遭遇??。9合目を過ぎですぐの所で3〜4才位の子供が2人、ソコにいる。そして彼らを連れている母親がまたスゴイ。 「XXX(子供の名前)、ゆっくり登んなさい!!」 「アンタ、そんなとこで休んだら邪魔でしょ!!」 ![]() ![]() そして、大詰め9合目半…(微妙なネーミングだァ)。 ココから頂上の鳥居が、すぐソコに見て取れる…、が、ホントに見上げる感じで、急坂。 しばし、意識が朦朧となりながら、白い鳥居だけを目指して無理矢理足を引っ張り上げる。 ココだけで水を1本消費。いつしか頭の中では「エビス」「エビス」「エビス」…と、永遠リピートされる中、鳥居をくぐる。浅間神社境内到着。一応、山頂の筈だが、周りを見渡すと、ココより高いピークがいくつも存在している。「何処が日本一高いところなんだ?」。それ以上考える気力がなかったので、勝手に登頂成功、さっそくビール…と、眺めの良さそうな場所の確保に、全ての意識が向いてしまった。携帯を取り出し時間を確認すると8時40分。登りに4時間弱というのは一般的なところ。ちなみにJ-PHONEは圏外…、確か8合目位まではアンテナ3本だったはず(通話できたとしても報告する相手もいないから…(涙))。 大きな火口跡に沿って少し歩き、腰かけるのに適当な岩を見つけ、至福の時間。経済上の理由から最近発泡酒しか飲んでいない筆者にとって、こういうシチュエーションで、久々のエビスはタマリマセン…。サンドイッチとコーヒー牛乳の定番メニューを平らげ(おにぎりだと少し重いでしょ←ってビールは持ってくるんかい?)、しばし休憩。 ![]() ![]() それにしても寒い、体感温度5℃くらい。ほんの20分位、浅間神社前の(シーズンが終わり)閉店してしまった、おみやげ屋のシャッターによりかかって休息していると、若いお姉チャンが2人登って来た。どうやら、途中の山小屋で一泊してから登り始めたらしく、やたら元気…。 いきなり携帯を取り出して、家のお母さんらしき人に関西弁でお電話(笑)。騒がしくなってきたので、まだ山頂での滞在時間40分足らずだが下山開始。ビール空けてから時間は経っていないが、不思議と酔いは感じない?(神経がマヒしてるのかも…)。頂上までもう少しの所でへばっている人達に「もう少しですよ…」などと、余裕の声をかけて快適に下山。すると、上りで追い抜いてきた親子とすれちがう(かなり子供に疲れが…、お母さんは相変わらず)。下りでは、なにげにスピードが乗るので、常にブレーキをかけながらの歩行なのだが、ココで昔酷使した腰に痛みを感じ出す(一応、断っておくが…、店頭販売のお仕事が原因である)。続いて足に痛みがきて、6合目の山小屋での休憩が長くなる(下の方まで来ると、明らかな勘違い登山→手ぶらorビニール袋、スカート、サンダルetc.が出現して、すれちがいの待ち時間がやたらとかかる)。それでも、11時すぎ無事下山。かかった時間は約2時間。 前日の意味不明コーヒーは…、うまかった。 ![]() |